「身に沁みた小学生の優しさ」

第二弾の“N-STORY”は、先週末私に「優しさ」をくれた小学生のことをご紹介します。
先ずはその状況から順を追って…。

私は1年の大半、県外で仕事をしています。(私が地方で起業したにも関わらずご用命をいただいているお取り組み先様に感謝する毎日です。)

そのため一番用心しなくてはいけないのは移動手段と移動時間です。移動では遅延や思わぬアクシデントにあったり、交通機関の接続の問題から無人駅の様な場所で長い時間を過ごすこともしばしばです。そういうわけですから、いつも時間に余裕のある計画を立て動いています。
なのに、なのにアクシデント勃発!!ギャー!!!

今回は乗りたい電車の乗車時間25分前に主要駅到着(新幹線主要駅)なら十分にチケット購入できるだろうと(☜読んでくださっている皆様の「甘いね」「ダメだね」という声聞こえてますよ。ご指摘の通りです。反論できません・涙)

駅に到着した途端、その甘い計画は皆様の予想を覆すことなく脆く崩れました。金曜日の夕方、みどりの窓口も2台の券売機も長打の列。取り急ぎ券売機の列に並びながらネットで予約購入をしましたが、その時点で7分前、券売機でのチケット交換は到底無理と判断し、今度は有人改札に移動しました。(※利用路線は、ネット予約購入でも乗車券だけはチケットレスにはならないシステム、しかも出場駅でSuicaやPASMOなどの交通系ICカード精算ができない路線なので、当然のことながら紙のチケットがないと入場できないのです)その有人改札でも外国人を含め5人ほどが列を作っていました。

気が急いてウロウロし最後尾に並ぼうとしたら、見た目小学校高学年の男児が「急ぐんですよね、お先にどうぞ」と順番を譲ってくれたのです。そのお陰で有人改札の駅員さんに手続きをしてもらい、出発に間に合いました。手続き後「有難う。お陰で電車に乗れます」と繰り返しお礼を言ったものの、言葉だけでは足りない気がいまだしています。

皆、長蛇の列でも静かに並び、待っているのですから、私の切羽詰まった予約購入がいけなかったのは言うまでもありません。でもそのお子さんは私のウロウロから状況を察してくれ、気づき、言動に移す。ことをしてくれたのです。文章にすれば簡単ですが、なかなかできないことです。私がそのお子さんの立場になった時、同じようにしたでしょうか?待ち時間スマホに視線を落とし気づかないふり、話しかけないでオーラ発令、そういうことをしていたかもしれません。

そのお子さんの優しさは“明かり”のように温かさと安堵感をもたらしてくれ、尚且つ自分の日々の至らなさを気づかせてくれました。異常気象、戦争、通貨安、物価高、事件事故…暗い気持ちになるニュースは枚挙に暇がありません。世知辛い世の中、人の欠点ばかりが目につき、不平不満が多くなりやすいこともしばしば。その小学生もこの世界や社会で生きています。嫌なことも辛いこともあるでしょう、夢に向かって寒い中勉強の毎日かもしれません。それなのに親切にしてくださり有難うございます。
今回、結局は粗忽物の私が勝手に引き起こした事、それに優しい小学生を巻き込んでしまったという、何とも恥ずかしい話でした。

だからこそ、大声でお礼を叫ばせてください。

「世代や年齢は違うけれど同じ時代に生き、駅ですれ違うように刹那あなたに出会えたことが幸せです。手を差しのべて優しくしてくれて有難う!」
「私も寛容な心持ちで、あらゆる人に言葉と行動で手助けできるように、そして“優しい小学生さん”の夢が実現できるように間接的にでも手助けできる生き方をして、あなたが困った時、目の前にポッと明かりを点しますからね」

最後まで読んでくださって有難うございます。
体の芯が温まっていたら嬉しいです。