ヴィジュアル・マーチャンダイジング(VMD)誕生の背景

来年、令和6年/2024年1月23日(火)に、公益財団法人えひめ県産業振興財団様で、地域密着型ビジネスフォローアップセミナー『ビジュアル・マーチャンダイジング-視覚的な販売戦略のコツ-』というテーマの研修をさせていただくことが決まりました。その告知も含め(笑)、アリストスの最初の“N-STORY”はVMDについて書くことにしました。

自社商品やサービスを作り、お客様に提供している。販売・サービス店を運営しているというような企業様、個人の方、また当日セミナーを受講していただける方にVMDという理論や基礎スキルが誕生した背景をご紹介します。

VMDとは、「Visual Merchandising」の略で、直訳すると【商品(商品政策/商品計画)の視覚化】という意味があります。言い換えると『モノやサービスを売るためにお客様の視覚に訴えていく』という計画や活動のことを言います。

一説によると、1944年頃アメリカでVMDの概念は存在していたようですが、理論やスキルは世界不況、日本ではオイルショックの1970年代、アメリカで誕生したと言われています。1970年代後半から1980代はじめアメリカの百貨店は低迷期で、どこに行っても同じ商品、同じ見え方という業界の同質化に陥っていました。そこで誕生したのがVMDという理論で「戦略・店舗間のポジショニングの明確化、他店との差別化」を図るものです。

同時期に日本に“VMDの概念”が入ってきましたが、装飾的表現、アートディスプレイの商業化という、VMD理論の中の限定的な要素や誤解を持った受け止められ方になってしまい、現在のようなVMD理論が定着するには1995年以降、有名な海外SPA業態が日本に上陸するのを待たなくてはいけませんでした。さらにVMD戦略は企業独自のものとして進められてきましたから、小売りサービス業態全般で本質的なVMDの理論やスキルを理解し、戦略的企業活動の1つとするのは、今尚推進中といったところだと考えています。

来年1月23日(火)に、詳しいスキルをワークショップスタイルで学んでいただきますので、是非ご参加お待ちしております。
何故?“視覚化”するの?なーんていうことも含めて解説いたします。どうぞお楽しみにー!!!